真冬厳戒態勢始動
家を出た。想像以上に風が冷たく強く吹き付けた。
「あ、無理。」
踵を返して家に戻る。
今季初のレギンスを履き、アウターを真冬用に変える。
ついでに、マフラーと手袋を鞄に忍ばせる。
そう!
真冬厳戒態勢が始動された!!
※真冬厳戒態勢とは
オシャレは一旦置いておき、寒さに備えること。
マフラーと手袋は母のを借りた。本当は自分のが良かったが見つからず、恐らくまだモスボックスの中にあるため、仕方なく借りた。しのごの言わずに、寒さに備えなければならなかった。
なぜならば、真冬厳戒態勢が始動されたからだ。
昨日までは、日差しは暖かかった。たまにくる冷たい風を浴び、ああ、暖かかったり冷たかったり、まるで今の僕の人生みたいだなと憂いたことを思っていたが、今日はそんなこと思う暇もないくらいとにかく寒かった。
11月というのは、中途半端な時期だと思う。真冬のアウターを着る人もいれば、まだまだ秋物の人もいる。今日も街に出たら、真冬厳戒態勢をしいている人もいれば、そうでない人も割と多く見かけた。特に、JKなんかは、タイツも履かずに生足を剥き出しにしていて、正気の沙汰かよと思った。(女子高生の生足をじっくり見ていたわけではない)
ただ、僕もできれば真冬厳戒態勢はなるべく始動したくない。
理由は、冬のアウターはできれば小出ししていきたいからだ。
冬のアウターが必要な季節は、11月、12月、1月、2月、そして、3月も基本的に冬のアウターが必要だと僕は思っている。いや、僕は人一倍寒がりなところがあるから、そうなってしまっているのだけど、1年で5ヶ月近く冬のアウターを着るのだ。冬のアウターは高いので、そんなに多く持っていない。なので、2月とか3月は基本的にマンネリ化してしまい、服を着る楽しみが薄れてしまう。
そして、レギンスを履けば足は締め付けられるし、マフラーを巻いても室内に入ったら暑くなるから外したいし、服の量も増えるから重たいしで、常にストレスと戦わなければならない。なので、できれば真冬厳戒態勢はしきたくない。
しかし、寒さを感じるのが一番の悪なので、頑張らなければならない。苦しみ。
なので、冬は一番嫌いな季節である。もちろん、楽しいイベントもあるしでウキウキもするのだけど、総じてみれば嫌いな季節である。
これから寒さと戦っていかなければならないと思うと、先が思いやられる。
おわり