ローストビーフ丼
まず始めに言っておこう。僕は節約をしなければならない。
なぜならば、過去の日記でも伝えたように、これから就活を始めるし、先月、免許合宿に行っていて今月の収入もあまり見込めないので、必要経費以外はできるだけ使いたくない。
つまり、贅沢は避けなければならない。
それなのに!それなのに!それなのに〜〜!!
そう、タイトルで気づいているかもしれないが、僕はローストビーフ丼を食べてしまった。しかも、和牛ローストビーフ丼。高い方。
経緯を話そう。
その日の僕は、衣装の買い出しで原宿に出掛けていた。
衣装探しもいいものがたくさん見つかり、少し浮かれていたのかもしれない。
ちょうど僕が服屋から出た目の前に、ローストビーフ大野があった。(ローストビーフ丼専門店のお店。)
いや、服屋に入る前から、ローストビーフ大野の存在には気づいていた。その時は美味そうだけど、今は節約期間だから諦めようとかそんなことを思っていた。
服を探しながらも、ローストビーフ丼のことが頭によぎった。
僕はローストビーフはたまに食べるけど、ローストビーフ丼は食べたことがなかった。
アルバイトの後輩が、以前、レッドロックに並んでまで食べに行ったという話を思い出す。レッドロックとは、こちらもローストビーフ専門のお店。
「たくさん並んだんですけど美味しかったんですよ、いやー食べるべきですねあれは」
そんなことを言っていた。
僕は、魚派か肉派かと聞かれたら迷わず魚派と答えるが、肉が嫌いというわけではなかった。
あーいいなーと思ったが、なかなか行く機会が見つからず、行くことはなかった。
別の人物で、役者仲間で、食べログっぽいブログを書いている友人も以前、ローストビーフ丼のことを記事にしていた。
めちゃめちゃ美味そうな記事で、その時もローストビーフ丼か〜、食べてみたいなとふと思っていた。
インスタでも、よくローストビーフ丼だったり、ローストビーフ油そばだったりを見かけ、飯テロを喰らっていた。
そう、僕は色んな友人を介して、ローストビーフ丼に対する憧れを、サブリミナル的に、刷り込まれていた。
今まで僕はローストビーフ専門店の前に立つことはなかったのだ。
それが、あーお腹空いたなーと思っていたところに、今まで話題になっていてちょっと気になっていたお店があったのだ。
そんなん行かないわけがないでしょう。
気づくと、僕は店の中にいた。
ローストビーフ丼定食
和牛ローストビーフ丼定食
二種類のメニューがあった。
店員さんに聞く。
「やっぱり和牛の方は肉が違いますか?」
店員さんは和牛の説明をしてくれた。なに産か忘れてしまったけど、めちゃめちゃ魅力的な話だった。そう、まんまと口車に乗せられてしまったのだ。いや、聞いた俺も悪い。そんなんどう考えたって、和牛の方がいい肉に決まっている。わかってて聞いたわ。いや、後押しして欲しかったんだろう。
ご飯の量を聞かれる。大盛り無料だそうな。
ここ最近の僕は自分でも驚くくらい少食になっていた。
だから、大盛りにしても食い切れないかもしれないなと思い、中盛りにしてもらった。
しばらくしたら、着丼。
再び同じ写真。
おお、来たか。ついに来たかと。ついに俺もローストビーフ丼を食べれるのかと。
まずは、スープを飲む。お、美味いぞ。
では、いよいよ、ローストビーフの方を食べてみようじゃないか。つっても、俺、魚派だからな〜、ゆーても、そんな大したもんじゃないだろう。そんなことを思いながら、口に運んだ。
こ、これは、、美味い!!
想像を絶する美味さだ、、!
肉の旨みが!赤みの肉を喰らっている時の特有の肉の旨みが口いっぱいに広がる!
このタレ、マヨネーズが更に食欲をそそる。
薬味のワサビをつけると、濃厚な味の中に、さっぱりした味わいもあり、美味い。
ご飯がとっても進む。
僕は店員さんに聞く。
「すいません、今から大盛り分をもらえることって可能ですか?」
なんとも迷惑な客だろう。
だが、あまりにも美味すぎてご飯が進んでしまい、このままではご飯が足りなくなってしまう恐れがあった。
申し訳ないと思いつつも、僕は自分に久しぶりに起こる食欲に嬉しくも思い、聞いてしまった。店員さんは快く引き受けてくれて、中盛りから大盛りの差の分を持ってきてくれた。
そっから先は、美味い美味いと思いながら、食べていた。
ローストビーフ丼、美味いぞ!
大盛り分は300g。
全部完食させていただきました。
大変満足であった。
今まで牛タンのお店のねぎしや、牛カツのお店などに行っていい値段を払っても、美味しいのだけれど周りが言うほど堪能することができなかった。
しかし、このローストビーフ丼に関しては、満足度が高かった。
そんなことを思った今日この頃。
明日から節約を頑張ろうと心に誓い、店を出る。
もう俺の前に現れてくれるなよ、ローストビーフ大野、、
真冬厳戒態勢始動
家を出た。想像以上に風が冷たく強く吹き付けた。
「あ、無理。」
踵を返して家に戻る。
今季初のレギンスを履き、アウターを真冬用に変える。
ついでに、マフラーと手袋を鞄に忍ばせる。
そう!
真冬厳戒態勢が始動された!!
※真冬厳戒態勢とは
オシャレは一旦置いておき、寒さに備えること。
マフラーと手袋は母のを借りた。本当は自分のが良かったが見つからず、恐らくまだモスボックスの中にあるため、仕方なく借りた。しのごの言わずに、寒さに備えなければならなかった。
なぜならば、真冬厳戒態勢が始動されたからだ。
昨日までは、日差しは暖かかった。たまにくる冷たい風を浴び、ああ、暖かかったり冷たかったり、まるで今の僕の人生みたいだなと憂いたことを思っていたが、今日はそんなこと思う暇もないくらいとにかく寒かった。
11月というのは、中途半端な時期だと思う。真冬のアウターを着る人もいれば、まだまだ秋物の人もいる。今日も街に出たら、真冬厳戒態勢をしいている人もいれば、そうでない人も割と多く見かけた。特に、JKなんかは、タイツも履かずに生足を剥き出しにしていて、正気の沙汰かよと思った。(女子高生の生足をじっくり見ていたわけではない)
ただ、僕もできれば真冬厳戒態勢はなるべく始動したくない。
理由は、冬のアウターはできれば小出ししていきたいからだ。
冬のアウターが必要な季節は、11月、12月、1月、2月、そして、3月も基本的に冬のアウターが必要だと僕は思っている。いや、僕は人一倍寒がりなところがあるから、そうなってしまっているのだけど、1年で5ヶ月近く冬のアウターを着るのだ。冬のアウターは高いので、そんなに多く持っていない。なので、2月とか3月は基本的にマンネリ化してしまい、服を着る楽しみが薄れてしまう。
そして、レギンスを履けば足は締め付けられるし、マフラーを巻いても室内に入ったら暑くなるから外したいし、服の量も増えるから重たいしで、常にストレスと戦わなければならない。なので、できれば真冬厳戒態勢はしきたくない。
しかし、寒さを感じるのが一番の悪なので、頑張らなければならない。苦しみ。
なので、冬は一番嫌いな季節である。もちろん、楽しいイベントもあるしでウキウキもするのだけど、総じてみれば嫌いな季節である。
これから寒さと戦っていかなければならないと思うと、先が思いやられる。
おわり
転機
正直に言おう。僕は役者をやめようとしている。
いや、正確には役者で売れていくという夢を諦めようとしている。
理由を簡潔に話すと、安定した人生を送りたいと思ったからだ。
よくある話だ。
今年の1月、父が還暦を迎えた。しかし、再雇用という形でまた働く。
僕はまだ父に恩返しをできていない。いや、僕は大学の学費を自分で払っているので、いや、それはそもそも自分が大学に行きたいという意思を持ったから当然のことなのだけど、ただ、そこだけ理解していただきたい。
僕はまだ父に、そして、母に、恩返しをできていない。しかし、その前に、自分の生活が安定しない。当然である。芝居をやっているのだから。
芝居は楽しい。が、いつまでもそれだけではやっていけない。そんなこと、在学中に気づけという話だ。いや、もちろん、在学中も悩んだ。芝居を続けるか否か。しかし、僕は芝居の道を選んだ。それから得た仲間や、自分の中で誇りを持って芝居に取り組んできた。まあそんなことは芝居をやっていない人からすれば、遊びも当然なのかもしれない。しかし、僕らは真剣に、それこそ働いている人より倍、動き、取り組んでいた。しかし、その活動はお金にはならない。むしろ、稽古に行くお金などで、どんどん失っていく。
本番で得られるエネルギーは絶大だ。お客さんからの熱い感想。その言葉を聞くたび、生きている実感をする。
しかし、それだけでは現実問題生きられないのだ。今までそれでもなんとかやってやるの精神で取り組んでいたが、結局は自分の才能の無さに気づき、父の還暦を迎えたことにより、自分の中で、芝居をやめようという火種がついた。それから、2ヶ月後には僕の中でやめるという決心をした。しかし、その決心に至るまで、ものすごく悩んだし、大変だった。僕はその時点で、4月と8月に舞台の本番を控えていた。もちろん、それはやりきったし、舞台って楽しいとも思っていたし、信じれるパワーがあるとも思っていた。
しかし、僕はこれから就職に向けて動く。これから舞台に立つことは少なくなると思う。しかし、全くないわけではない。
隙を見て、芝居なりなんだりをしたいと思っている。この間の免許合宿でも、隙を見て漫才なりコントをした。これからはそういう活動でいい。そもそも僕は、身近な人に笑ってもらえればそれでいいことに最近気づいた。それも役者として売れていくことをやめた理由の1つだ。
僕は役者で売れていくことは諦めたが、人生を諦めたわけではない。人生は楽しく謳歌したいと思っている。
しかし、26歳男性フリーター、職歴なしの男。まだまだ若いという意見もあるが、新卒ではない。
しかし、僕は人より優れているものがあると思っている。それは芝居をしていたことによる、コミュニケーション能力、人前で何かをすること、想像力を働かせることが得意、である。
それらを活かせる仕事に就きたいと思っている。
実は少し前まで、服が好きだからアパレル関係の仕事に就きたいと思っていた。もちろん、今でもその気持ちはある。しかし、友人にもっと視野を広げてみればと言われ、確かにその通りだなと思い、昨日、頭がパンクになりそうになりながら、色々調べた。もちろん、アパレル関係の仕事を調べる時もそれ系をたくさん調べて頭がパンクしそうになった。
26歳男フリーター、これからもう少し視野を広げ新しく就職活動を始めようと思う。
はっきり言って不安しかない。スーツも買い直さなければならない。いや、まずエントリーシートの書き方だって知らない。やることは山のようにある。今年の就活生は4つ下の子だ。バイトの後輩に4つ下の子がいるが、高校生の時から、そいつと話していて、最近就活の話をしていたが、ふーんという感じだった。僕には縁のない話だと思っていた。
焦りまくっている。
しかし、まずは冷静になり、1つ1つ仕事を探していきたいと思っている。
僕の中での転機が訪れた。これからどうなることやら。
免許合宿
約2週間前、たっぷり服が入ったスーツケースをガラガラと引きずったのを覚えている。
今日、2週間ぶりにまたガラガラと引きずっている。ただ、今回はスーツケースだけでなく、2週間の旅で出会った者との別れの寂しさも引きずっている。
この2週間、免許合宿に行っていた。26歳のくせして、免許を持っていないことに、負い目を感じていた。バイトの後輩の19歳の女の子だって持っている。もちろん、免許をとるタイミングはあった。19歳の頃だ。お金がないことを言い訳に取りに行かなかった。それからは芝居で忙しくなり、なんだかんだ今に至ってしまった。
しかし、今となっては、この時期、あのタイミングで免許合宿に行くことができてよかったなと心の底から思う。
なぜならば、合宿生活で素敵な人たちに出会えたからだ。僕は合宿生活を楽しく過ごせたらいいなと思って臨んだが、予想以上に楽しく過ごすことができた。
全国免許合宿充実度ランキング2016があれば、間違いなくベスト10に入るくらいには楽しんだ。
どうせ、カラオケとか飲み会とか開いたくらいでしょ?とか思うだろう。もちろん、それもやった。しかし、それだけではなかった。
今から順を追って話そうと思う。
まず、同期は13人いる。男が8人、女性は5人。同期とは、同じ日に入校した人たちのことをいう。これは割と多い方で、少ない時は5人くらいらしい。
合宿生活が始まってすぐは、まあ普通にみんな牽制しあいながら過ごしていた。でも、男同士は割とすぐに仲良くなり、共同浴場では裸の付き合いなどをして打ち解けていった。
しかし、判子を忘れたり、視力検査に引っかかったりするやつがいて、こいつらマジかwwとも思っていた。
3日も経てば、ニックネームは定着していた。この最初の3日間は、名前を覚えるため、何度も確認した。名前を呼び合うことは、仲良くなることに必須だからだ。
1週間くらいが経った。教習生活も残り半分くらい。ちょうど仮免の時期だ。その日に、飲み会を開いた。男女間の壁は若干あったが、1人話しやすい男勝りな女性がいたので、その人を介して、徐々に仲良くなっていった。
それから、カラオケを開いたり、何人かでお好み焼きに行ったりなどをして、楽しい日々を過ごしていた。
同じ埼玉県出身のながちゃん(仮称)という男がいる。彼は太っていたが元ホストで陽気な人間だった。さっき、判子を忘れたり、視力検査に引っかかった人がいるといったが、そのミスをダブルで犯したのは彼だった。
しかし、僕は彼と過ごすことが多かった。時折、ウザいと思う時もあったが、基本的に話しやすくいいやつだった。
僕は彼と一緒に、窓枠でコントをすることになった。いや、正確には僕がやりたかったから誘ったのだ。僕は何か表現に飢えているのだ。
実は男子寮と女子寮は分かれているのだが、寮と寮で向かい合わせになっている。
その女子寮にいる同期の女の子の部屋に向かって、窓枠で、コントをするというなんとも限定的で変態的なコントをした。
しかも、うるさくしてはいけないので、サイレントだ。
言うなればそう、
「サイレント・ウィンドウ・コント」
だ。
内容は実にくだらない。ながちゃんは太っていた。その肥満体型で、お前はよくホストをやれていたなと誰もが思っていて、割と口にしている人も多かったが、彼は気にしなかった。
その前日に共同浴場で、ながちゃんにトドっぽいねという話をして、浴槽の縁から浴槽に転がり落ちてもらって、それが可笑しくて、これだ!と思ったのを覚えている。
トドのショーというのを窓枠でやった。ながちゃんは太っているので、上裸になってもらった。始めはボールでトドとのショーを楽しんでいたが、後半は、餌やりと称して、ポップコーンを1つ摘んで口に投げというのを繰り返し、最終的に余った大量のポップコーンを一気にながちゃんの顔に流すというトドのショーとはかけ離れたことをした。
最後には、1.5リットルのコカコーラを一気飲みするという、本当に関係ない、今時芸人でもやらないことをやらせた。ながちゃんは半分も飲まず終わった。最後、吹き出して終わりにして欲しかったが、普通に、あ、無理って感じで、口から離した。その件については後でダメ出しをした。
でも、とりあえず、笑ってくれていたので良かった。文面だけでは、色々と意味がわからないと思うが、とりあえず、トドのショーをやりきったのだ。
約2週間が過ぎた。もうすぐ、みんな卒業。2回目の飲み会が行われた。この時は既に全員が仲良かった。
僕はこの飲み会の時、ながちゃんと漫才をした。2人とも教習の勉強があるのに、休み時間は、2人でよく打ち合わせをしていた。何しにきたんだという感じだ。
ながちゃんはながちゃんの中で、笑いの価値観があり、時折衝突したりもした。その時はしっかり話し合い、僕の方が歳上だったので時にねじ伏せたりもした。
ある程度の台本が出来上がり、本番の日がきた。実は2回目の飲み会で出し物をするのは、サイレントウィンドウコントをやるより前から決めていた。僕は何か表現をしたかったのだ。
本番は上手くいったのかなと思う。内容は教習生活の中でのことを漫才形式でやっただけで、教習生活を共に過ごしていない人からすればピンとこない内容だろう。
しかし、見せるお客さんは彼らだけだったから、客層を絞ったまあまあな作品ができたのではないかなと思っている。
飲み会自体も盛り上がり、楽しい日となった。
そんな感じで、教習所で出会った人と何か出し物をしたというのが、僕の教習生活での大きな思い出となった。
恐らく、他の免許合宿生はそこまではしないのではないだろうか。
他にも、観光もしたのだが、それはまたの機会に話したいと思う。
とりあえず、今日はこの辺で。
おわり
何者
先日、「何者」を観に行ってきました。まだ記憶に新しい「桐島、部活やめるってよ」の作者の朝井リョウさん原作の映画です。
監督は、劇団ポツドール主宰の三浦大輔さん。最近だと、「愛の渦」という映画の脚本、監督を務められました。
映画の感想を一言で言うならば、面白かった!
本当に一言ですね(笑)
どう面白かったのかを僕なりに追求したいと思います。
まず、主人公の拓人(佐藤健)の心境に、ものすごく共感する。
以外、ネタバレになりますので、見てない方は、ご注意ください。
彼は就活を始める前、演劇に汗を流していました。
拓人は、もう1人のギンジという男と一緒に、芝居を作っていました。
拓人は就活の道へ。ギンジは演劇の道へ。
僕もどの道を選ぶかでものすごく悩み、そして、今の演劇生活に至ります。
就活がうまくいかない自分に焦る拓人。そんなとき、ギンジが演劇の道へ真っ直ぐ進んでいる姿を見る。
まあ見たからといって、それで拓人が就活をやめて演劇を始めるとかそういう熱血ものではないので、ご安心を。
でも、そのときの拓人の思いが、苦しみが、心にガツンときました。
実は僕はギンジのような道を選んだ人間ですが、これはまたいつかきちんと発表しようと思っているのですが、今は拓人側になろうとしている人間なのです。そんな時に拓人の葛藤を見てしまい、心にダメージを負いました(笑)
そして、就活をしてこなかった自分ですが、単純に新卒としての就活に対しての憧れを抱きました。
しかし、僕は今は26歳。拓人側の気持ちになっても拓人のようにはなれません。
でも、今の自分に悔いはないです。
おっと話が少し逸れました。
そんな感じで、まず、自分の今の境遇と、拓人やギンジの思いに共感したところが、この作品に対して、ガツンとやられたところが大きいです。
個人的な感想ですが、多分、他の若い方も共感できると思います。
他にも、見どころはあります。
桐島の面白いところは、様々な生徒の思いが上手く交差していくとこだと思っているのですが、今回も就活を頑張る5人の生徒それぞれに焦点が当たります。
桐島ほど、均等に分けられているわけではありません。主人公の拓人がメインで、他は割とおまけ程度にエピソードが語られていくのですが、そのおまけ程度のエピソードでも、ああ苦悩しているなと感じ、面白く感じました。いや、正直、おまけ程度だなと思うところはなきにしもあらずですが、この映画97分ですからね、それを上手いバランスでそれぞれ入れ込んでいって、流石だなと思いました。きっと原作では、もっとそれぞれのキャラクターにストーリーがあるのでしょう。今度、読みます。
後、俳優だと、山田孝之さんはもちろん好きなのですが、菅田将暉さんの天真爛漫な役柄が僕の中で個人的にクリーンヒットして、しかも、それを嫌味なく、いい感じにカジュアルに演じている姿を見て、相当好感を持ちました。
僕は30代までで一番好きな映画俳優は誰かと聞かれたら、間違いなく山田孝之と答えます。それは山田孝之さんの持つ力強さに心奪われるからです。
でも、嫌味なくカジュアルに演じることができるってのもすごいことだなと思っていて、そういう意味で菅田将暉さんに好感を持ちました。妻夫木聡さんも好きなのですが、同じような理由です。
主役の佐藤健さんもよかったです。クールな奥に見える怖さがよかったです。
個人的に、女優人があまり好きではなかったです。有村架純さんの演技が個人的に好きではなく、結構真面目で地味で純情な役で、あ、いや、こういう女いるなーとも思ったのですが、もう少し会話の端々にそれでも人間臭さのようなものを感じることができたら、もっとよかったなーと、個人的に思いました。言うなれば、少し鼻についてしまいました。
最後のヒロイックなセリフは素敵だったのですが、もっと普段の会話に、もう少し雑さみたいのが欲しかったです。でも、つけめん食べるとこはよかった。
そう、あそこでつけ麺をセレクトするところも、あ、大学生だな〜今の若者だな〜と思い、その生活感の見える感じに、妙に感動。こういう小さな感動ってありますよね。
例えば、部屋の中ので、光太郎(菅田将暉)が、昔作ったであろうバンドのTシャツを着てるとか、そういう生活感が見える感じ、とってもイイ。
ただ、衣装として少し鼻についたのが、拓人が赤いジャージを着ていかにも演劇人みたいな格好と、光太郎がいかにもバンドマンみたいなカーキの服装を着ているところに、ちょっとコテコテ過ぎません?いや、嫌いじゃないけど、と思いました。
いや、バンドマンみたいな格好は100歩譲って許すとして、赤いジャージにタオル首に巻くとか、いや、いなくもないけど、そんなやつ本当にいるのか、と。いや、カラーが欲しかったんだろうな。でも、映画の演技体が自然で生活感が見えて嬉しい反面、その赤いジャージには生活感があまり見えなかった。いや、いると思うけども。ただ、控えめなカラーのフレッドペリーのポロシャツを着るやつが、真っ赤なジャージを着るだろうか。んー、いや、もう少しオシャレに気を使った雰囲気なのではないだろうか、、
と、個人的にそんなことを思った。
いや、でも最高の映画だった。しばらくしたら、また見たい。
おわり
はてなブログへ引っ越しました。
こんにちは、猪又義雄です。
アメブロの過去の記事はこちらになります。
http://s.ameblo.jp/engeki-0919?frm_id=v.jpameblo&device_id=e066523d585749d89627e1d375543470
アメブロからエクスポートして、はてなブログにインポートしようと思ったのですが、色々作業が大変だったので諦めました。
引っ越しをしようと思った理由は、アメブロはガチャガチャしている印象で、もう少しシックな感じのブログサイトがいいなと思っていて、livedoorと迷ったのですが、はてなブログの方が好きなブロガーさんが多かったので、はてなブログにしました。
これからちょこちょこ更新していけたらなと思います。