マティーズデイ

日々の思うことを少しコミカルに書けたらなと思ってます。

転機

 

正直に言おう。僕は役者をやめようとしている。

いや、正確には役者で売れていくという夢を諦めようとしている。

 

理由を簡潔に話すと、安定した人生を送りたいと思ったからだ。

 

よくある話だ。

 

今年の1月、父が還暦を迎えた。しかし、再雇用という形でまた働く。

僕はまだ父に恩返しをできていない。いや、僕は大学の学費を自分で払っているので、いや、それはそもそも自分が大学に行きたいという意思を持ったから当然のことなのだけど、ただ、そこだけ理解していただきたい。

僕はまだ父に、そして、母に、恩返しをできていない。しかし、その前に、自分の生活が安定しない。当然である。芝居をやっているのだから。

 

芝居は楽しい。が、いつまでもそれだけではやっていけない。そんなこと、在学中に気づけという話だ。いや、もちろん、在学中も悩んだ。芝居を続けるか否か。しかし、僕は芝居の道を選んだ。それから得た仲間や、自分の中で誇りを持って芝居に取り組んできた。まあそんなことは芝居をやっていない人からすれば、遊びも当然なのかもしれない。しかし、僕らは真剣に、それこそ働いている人より倍、動き、取り組んでいた。しかし、その活動はお金にはならない。むしろ、稽古に行くお金などで、どんどん失っていく。

本番で得られるエネルギーは絶大だ。お客さんからの熱い感想。その言葉を聞くたび、生きている実感をする。

 

しかし、それだけでは現実問題生きられないのだ。今までそれでもなんとかやってやるの精神で取り組んでいたが、結局は自分の才能の無さに気づき、父の還暦を迎えたことにより、自分の中で、芝居をやめようという火種がついた。それから、2ヶ月後には僕の中でやめるという決心をした。しかし、その決心に至るまで、ものすごく悩んだし、大変だった。僕はその時点で、4月と8月に舞台の本番を控えていた。もちろん、それはやりきったし、舞台って楽しいとも思っていたし、信じれるパワーがあるとも思っていた。

 

しかし、僕はこれから就職に向けて動く。これから舞台に立つことは少なくなると思う。しかし、全くないわけではない。

隙を見て、芝居なりなんだりをしたいと思っている。この間の免許合宿でも、隙を見て漫才なりコントをした。これからはそういう活動でいい。そもそも僕は、身近な人に笑ってもらえればそれでいいことに最近気づいた。それも役者として売れていくことをやめた理由の1つだ。

 

 

僕は役者で売れていくことは諦めたが、人生を諦めたわけではない。人生は楽しく謳歌したいと思っている。

 

しかし、26歳男性フリーター、職歴なしの男。まだまだ若いという意見もあるが、新卒ではない。

 

しかし、僕は人より優れているものがあると思っている。それは芝居をしていたことによる、コミュニケーション能力、人前で何かをすること、想像力を働かせることが得意、である。

 

それらを活かせる仕事に就きたいと思っている。

 

実は少し前まで、服が好きだからアパレル関係の仕事に就きたいと思っていた。もちろん、今でもその気持ちはある。しかし、友人にもっと視野を広げてみればと言われ、確かにその通りだなと思い、昨日、頭がパンクになりそうになりながら、色々調べた。もちろん、アパレル関係の仕事を調べる時もそれ系をたくさん調べて頭がパンクしそうになった。

 

26歳男フリーター、これからもう少し視野を広げ新しく就職活動を始めようと思う。

 

はっきり言って不安しかない。スーツも買い直さなければならない。いや、まずエントリーシートの書き方だって知らない。やることは山のようにある。今年の就活生は4つ下の子だ。バイトの後輩に4つ下の子がいるが、高校生の時から、そいつと話していて、最近就活の話をしていたが、ふーんという感じだった。僕には縁のない話だと思っていた。

 

焦りまくっている。

 

しかし、まずは冷静になり、1つ1つ仕事を探していきたいと思っている。

 

僕の中での転機が訪れた。これからどうなることやら。