せっかく吉祥寺に来たんだし、、
その日は、2軒目の面接を終えた後だった。
前夜、仕事が夜遅くまであり、家路に着いてから履歴書を書いたり、企業研究などをしたため、あまり寝る時間を取れなかったため、2軒目の面接を終えた後は、クタクタな状態だった。
2軒目の場所は、吉祥寺だった。
久しぶりに吉祥寺に来る。1軒目が新宿だったので、中央線(快速)の場所に相変わらず戸惑ってしまう自分と新宿駅の煩わしさにイライラしながら、住みたい街No. 1吉祥寺に来た。
吉祥寺は、吉祥寺シアターという劇場に来る時によく来るが、それ以外ではあまり来ることはない。
でも、何回来ても、オシャレで、代官山とかと違い若者にも行きやすく、でも、原宿や下北ほどギャンギャンしていない、ほどよい街だなあと思った。
さて、面接を終えた帰りだが、その日はほとんど予定がないため、帰ろうかと思った。
時間は14:30だった。
「せっかく吉祥寺に来たんだし、軽く寄ってこうぜい」
と、好奇心の僕が語りかける。
「いやいや、待てよ。こっちは疲れてるんだよ。最近あんま寝れてないし、もう早く帰って寝たいよ。」と、疲労感の僕が反対意見を述べる。
そんな自問自答を繰り返しながら、駅に着いてしまった。
帰り道、手頃なカフェでもあれば立ち寄ろうかと思ったが、あるのはチェーン店のよくあるカフェだった。
カフェの人が溢れかえっている時間帯に美味しくもないチェーン店のコーヒーにお金を出したくない。
その日は、質の良い素敵な空間で、この疲れた体を癒したい、そんな気分だった。しかし、疲れているので、わざわざネットで調べて吉祥寺のお店を調べることもしなかった。
しょうがない、良いお店もなかったことだし、帰るか、そんなことを思ったのだが、
「ちょっと待ったあああ」
好奇心の僕が待ったをかける。
今、ここで帰ってしまっては、せっかく吉祥寺に来たのに、もったいないのではないだろうか、、それに探せばきっと美味しいお店はあるだろう。
結局、好奇心の僕が打ち勝ち、調べる。
めちゃめちゃ素敵なお店を見つける。
徒歩6分。
面接帰りの道だ。
どうして最初から思い直さないのだ。そうすれば、無駄に歩かなくて済んだのに。
でも、そうこう思いながらも、お店に向かった。
そこは団地のような場所を改築して作られた場所だった。
このドアを開けなければ入ることができないので、少し勇気がいるが、中に入ったらそれは素敵な空間だった。
残念ながら、中の写真はないです。
なかなか素敵な空間で、僕のカフェランキングでも上位に食い込むくらいの良さだった。
マサラチャイティーを頼んだ。最近、ハマっているのだ。
でも、今まで飲んだどのチャイティーよりも風味がよく、美味しかった。
来てよかったと心の底から思った。
好奇心の僕に感謝である。
疲れを吹っ飛ばしてくれるくらいの居心地のよい空間だった。
吉祥寺に来た時は、また立ち寄りたい。
おわり